2009/04/28

Surfing


ゴールデン・ウィークは海に行こう。


小波だけど、気持ちいい。


トリップ・クリップ試作してみた。

Day at Kellogg(DAK)

帰国した。この数日Day at Kellogg(DAK)に参加するため、シカゴにいた。DAKとは要はオリエンテーション。4~5月に各校が開催する。目的は、(1)他校にも合格している者を繋ぎ留める、(2)合格者同士のネットワークを早い時期に形成させる、など。特に(1)は、辞退率が高いと大学の評価が落ちるので各校とも真剣だ。

DAKの参加者は200~300人程度。その内40~50人と自己紹介を交わした。そして特に気が合いそうな友達が3、4人できた。米国内、特にニューヨーク、サンフランシスコなど大都会からの参加者がほとんど。経歴は経営コンサルタントが多いが、製薬や広告など多様ではある。非営利や政府系は少ない。大学の選択としては、ウォートン、MIT、コロンビア、バークレーなどと迷っている人が多かった。

この点について思ったのは、やはりフィット(fit)感があるところに行くべきだということ。ケロッグは「チームワーク」、「学生主体(student driven)」を掲げており、ベタな付き合いを望むのでなければ勧められない。ケロッグには「ウェットな関係」を求める人が集まっている。他校に比べ、米国人や他国の生徒と密な関係を築けるのは間違いなさそうだ。

また、大学の雰囲気としては、非常に「学生的」で、多分に「体育会系」ノリ。ウォートンやシカゴ大ブースなどの「大人」な雰囲気とは対照的だ。
ある日本人在校生の言葉。「ケロッグ最高。マジ最高だよ。」
DAKではケロッグ生の満足度の高さや愛校心を確認できた。

スケジュール感としては、8月末のKWESTと呼ばれる20人のグループ単位での小旅行、8月31~のCIMという非常にハードコアなオリエンテーション期間を経て、授業開始、中間テスト、夏期インターンの就職活動本格化と怒涛の流れになる。
生活の立ち上げを考えると、早めに渡米した方が良さそう。

2009/04/25

エバンストンの町並み


エバンストンには教会が沢山ある。
写真はノースウェスタン大学の門の正面にある教会。
空が広い。


このブログはノースウェスタン大学のMBAプログラムの「ケロッグ」が話題の中心。
同大学の学校色は紫。花壇の花も紫。

2009/04/24

ケロッグって


ケロッグといえばコーンフレーク。
夜食に買ってみた。
シンプルなデザインが結構好き。
1979年にこの企業の創業者一族の財団より1,000万ドルの寄付を受けてMBAプログラムの名前をケロッグに変更したとのこと。
"The John L. and Helen Kellogg Foundation donates $10 million to the school. In recognition of the gift, the Graduate School of Management is renamed the J.L. Kellogg Graduate School of Management." - Kellogg website

ディパック・C・ジェイン学長の歓迎の言葉(要旨)

ディパック・C・ジェイン学長の歓迎の言葉(要旨)

おはよう。ケロッグにようこそ。
1983年に友人に女の子が生まれた時に立ち会った。今日この場に、その彼女が新入生として参加している。時間の流れを感じる。
まずは、私の過去について少しお話しよう。
私はテキサス州の大学で数学を教えていた。35歳の時に次の身の振り方を考えていた。ある人から、「数学だけでは限界がある、マーケティング分野に進むべき」、「ケロッグで職を得ること。マーケティングでは世界一だ」とのアドバイスを受けた。当時、私は「フォーカス・グループ」という言葉さえ知らないほどマーケティングに疎かった。
そういう訳でシカゴに来ることになった。数学者の私がケロッグでマーケティングを教えるようになったのには、タイミングが後押しした面がある。私が数学を多用したマーケティング手法をケロッグの審査委員会に説明したとき、ほとんど誰も興味を示していないように見えた。コトラー教授が手を挙げて「それがマーケティングなの?」と聞いたほどだ。
1982~1985年はマーケティングにおいてデータが力を持ち始めた時期だ。スーパーマーケットなどにバーコードが設置され、POSデータを集めることが可能になった。P&Gなど多くのCPG(Consumer Packaged Goods)企業が顧客インサイトを得るため数学や統計モデルを使ってPOSのデータ分析を始めた。現在のCRMの原型となったデータベース・マーケティングが生まれたのだ。

ケロッグは1985年、企業の採用担当者を対象とした「ウォール・ストリート・ジャーナル」紙のアンケート調査で1位になった。何がケロッグの評価を押し上げたのか。それはジェイコブス前学長が取り組んだ次の3点を柱とした変革による。
1.入試において全ての学生と面接する。それまでは、成績の良い生徒だけを採っていた。しかし、人の資質で大事なのは「姿勢」だ。スキルは後からついてくる。
2.基礎学問(basic disciplines)に強みを持つ教授陣を整えた。ほとんどの教授が基礎科学分野の博士号を取得している。教授は新たなビジネス・コンセプトを日々作りだす一方、生徒が実際のビジネス経験を持ち込むという構造ができた。授業が情報共有の場となった。また、新たなことに挑戦する姿勢を持つ若い教授を長期的に育てる方針を採り、教授陣のケロッグに対するロイヤリティーを高めていった。
3.卓越したEMBAプログラムを作った。EMBAの生徒は、MBAのレピュテーションを高めるのに貢献した。良い生徒を集め、学校の評価を上げるのに最も重要なのはクチコミだ。EMBAの卒業生はクチコミを広めるとともに、ケロッグのフルタイムの生徒を採用するようになっていった。

今後、ケロッグが取り組むのは主に次ぎの3つの課題だ。
1.競合する他大学との差別化を図る。
2.卒業生のネットワークを強化する。卒業生が学問的・社会的にケロッグとの強い繋がりを維持できるようにする。
3.グローバルなブランド価値を高める。グローバル化された世界において、どの地域でもケロッグの価値が認知されるようにする。ケロッグの提携校を世界中に増やしている。

ケロッグでは、プロフェッショナルな面でも、パーソナルな面でも、ベストな経験ができるだろう。そして忘れてほしくないのは、大きな困難に直面したとき、それよりもさらに大きな推進力を持っているということだ。ケロッグが後ろに控えている、そのことを忘れないでほしい。
シカゴの街に着いた。ダウンタウンで用事を一つ済ませてから北のエバンストンへ向かう。
節約のため地下鉄を使う。
階段を下りてホームへ。
50代位の男がブルースを歌っている。
乗車客は電車を待ちながら自然体で聴いている。
歌が終わるとまばらな拍手。
紙幣を男の足下の袋に入れる人達。
シカゴの人々が育んできたブルース文化の一端を垣間見た気がした。