2009/08/04

サマースクール

グループワークやプレゼンテーションなど英語でのコミュニケーションに焦点を当てた、外国人留学生向けのサマースクールに参加している。期間は7月27日~8月21日。

9月に本番の授業が始まれば、授業では活発な議論がフルスロットルで始まる。本番に向けて、スピード感の調整や、コミュニケーションのテストを行えることは有意義だ。
特に、コミュニケーションの面では、プレゼンテーションの方法など自分にとっての細かな課題を洗い出し、中期的に克服していくためのステップを設定できる。

サマースクールの授業ではグループワークも多く行う。国際的なチームをまとめることの難しさも早速体験した。難しいのは、アイディア、責任感、実行力の水準が皆バラバラな点だ。端的な例としては、声は大きいが責任を持って実行しないメンバーが存在する。そうしたメンバーの行動には文化的要素も多分に影響していると感じる。
日本人は「まじめ」なので、周りの意見に振り回されながらも、最終的には、プロジェクトを支える実行部分を担っていくケースが少なくないように思える。しかし、それでは、やはり「裏方」であって「リーダーシップ」を発揮したとは言えない。

文化的に多様なチームでリーダーシップを発揮するために、今回考えた仮説は、コミュニケーションを深めることだ。具体的には次の5点。
(1)メンバーを把握
(2)各メンバーとの連絡手段を確保
(3)目的やスケジュールを明確化
(4)メールなどを駆使して情報・状況を共有
(5)個別にコミュニケーションをとる
プロジェクトの核となる議論を確実に行いつつ(「芯」を作る)、進行のモメンタムも作っていく。そうすることで、無責任な議論や意見を減らすことができる。また、責任感はあるが、リーダシップが取れない「日本人」は、リーダーシップをとる訓練ができる。この場合のリスクは、リーダーが情報発信過多になることだが、その点に留意し、情報発信の内容と頻度に気を遣えば、リスクを抑えることができるだろう。

このように考えると、リーダーシップの重要な要素には、チームメンバーとの高いコミュニケーション能力が含まれていると言えるのではないだろか。

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