2009/09/29

MBAは忙しいか

*この記事は何度か修正していく予定です。

「MBAは忙しい」とよく言われる。実際のところは、「本当に忙しい」!(このところずっと3時間睡眠)
分単位で予定が詰まっている。なんとか全てがぎりぎり回る予定を立てると次のようになる。

実際はこれに、キャリアイベント、ソーシャライジング、スポーツ、その他課外活動など入ってきて、回らなくなる。例えば、ソーシャライジングを一つ入れるだけで、睡眠時間は3時間となる。

ソーシャライジングは、バーベキュー、フォーマルなパーティー、スポーツバーでの飲みなど様々な形態を取る。ケロッグの文化では、そういったなんらかのイベントが毎日ある。
全てのイベントに顔を出そうとするケロッグ生を表現するのに、FOMO(Fear of missing out、フォモ)という言葉が、よく使われている。(用例:He is such a FOMO!(あいつは全部のイベントに顔を出さないと気が済まないんだな!))

また、多数のメールを管理し、週、月の予定を管理する時間も1日30分間弱は必要となる。

取捨選択が大事になるが、「何を切るか」を判断するのは容易ではない。
MBAではタイムマネジメント力が確実に身につきそうだ。

2009/09/13

米国はパスタ消費国か

海外に移住したとき、食の面で困ることは、
日本で一番好んで良く食べていたものが無い場合だろう。
それがいわゆる日本食か、といえば、自分の場合そうではなく、
実はパスタだということに気が付いた。

シカゴのパスタは、(1)茹ですぎ、(2)大味、(3)ボリュームが多すぎる、という欠点があり、
まったく食べる気がしない。
(1)については、「アルデンテ(al dente)」という概念が存在しない。その理由は、微妙な茹で時間を計る細かさが調理人にないためだろう。茹できってしまえば、茹で時間の多少の誤差は問題なくなるということかもしれない。茹でたパスタを軽く炒めるなどの工夫も無いため、パスタはぼろぼろと切れてしまう。
(2)については、トマトソースが水っぽい場合が多く、また、味付けもやたらと塩味がきつかったりする。
(3)については、日本のレストランの2、3倍の分量を出してくる場合が多い。

旨いパスタを食べるには自分で作るしかない。
ということで、ホールフーズ(Whole Foods)という大手のオーガニック食料品店に向かった。

さて、何のパスタを求めるかといえば、ずばり「ミートソース・スパゲッティ(Bolognese)」
だ。馴染みのあるディチェコ(De Cecco)のパスタを買い物かごに入れ、ソースの棚に向かう。しかし、種類は多いものの、アラビアータやマリナーラばかりで肝心のボロネーゼが無い。日本のスーパーには「マ・マー」のミートソースが山積みになっているし、成城石井などの高級食材店にはピエトロのソースが並んでいるが、まったく状況が違う。



考えてみれば、これまで米国でボロネーゼを売り場で見たことが無い。肉とピザの消費量が多い米国で、ボロネーゼをあまり見かけないのは意外だ。さらに、日本で売っているカルボナーラやナポリタン、また、レストランやシェフとタイアップした気の利いた商品も無い。それとも欧州各国と比べても日本だけが特殊なのだろうか。

とにかく、米国では家庭でのパスタの消費量が日本ほど多くなく、また種類も少ないという可能性がある。言い換えれば、日本は、実は大変なパスタ消費国なのではないだろうか。

求めるソースが無ければ作るしかない。アラビアータの瓶を手にとり、
人生で初めて挽肉を買った。家に戻って挽肉をオリーブオイルで炒め、アラビアータと混ぜる。
食材、調理器具かかなり限られている中で、第1号としては、合格の一皿ができた。



「必要は発明の母」とはよく言ったものだ。
なお、スパゲッティーを茹でられる大きさの鍋が無いため、今回はフジッリを使った。

ついでに、イタリアの輸出統計から、パスタの国別輸出量を見て、一人あたりの量を計算すると、はやり日本の方が米国より多い。

イタリアの非調理パスタ(HSコード19021910)国別輸出量
(出所)イタリア輸出統計

2009/09/06

応援合戦(Cheer!)

ケロッグのノリが体育会系だというのはすでに何度か紹介した。
一学年560人ほどの学生は、セクションと呼ばれる8つのグループに分かれ、
必修科目などを常に同じグループで履修していく。
各セクションには、ムース(Moose)、ジャイブ・ターキーズ(Jive Turkies)、キャッシュ・カウズ(Cash Cows)、ビッグ・ドッグズ(Big Dawgs)、ブル・フロッグス(Bullfrogs)、ポエッツ(Poets)、といった名前がついており、友好関係とライバル関係にあるセクションも定義されている。ハリーポッターの世界に近い。オリエンテーション期間中は、このセクション内の結束を高めるため、運動会などの催しものが多くある。なかでも、ケロッグの体育会系らしさが伝わるのは、この応援合戦だろう。

冒頭、ムースのパフォーマンスに対し、ジャイブ・ターキーズが反撃している。
一見、なんのためにビジネス・スクールに行くのか悩んでしまう。
しかし、ケロッグの面白さは、こうしたイベントさえも、ビジネススキルの向上につながるように、うまく仕組まれているところにある。例えば、ここで披露されている応援は、直前の1時間でセクション内の70人が自分たちで考え出したものだ。効率的に案をまとめる力も、実は競っているのだ。

2009/09/05

Ocean and San Pedro



All ocean clips are water surrounding San Pedro. In San Pedro, golf cart is widely used for transportation!

2009/09/03

ジャングルと海と太陽

ケロッグにはKWEST(クエスト)という、旅行企画がある。
オリエンテーションが始まる直前の1週間、
25人程度のグループに分かれて、世界各地の30程度の目的地にそれぞれ向かう。
目的は、仲間意識を強めること。

選択したのはベリーズ。
(1)7歳位の時、ホンジュラスからマイアミに向かう飛行機内から環礁群をみた
(2)その頃からマドンナのLa Isla Bonitaという曲が気に入っていた
(3)企画内容の目安として設定された4項目(肉体的ハードさ、教養度、リゾート度、社交イベント度)のバランスが良い
というのが理由。

(1)は、眼下に広がる環礁群で遊びたいと思った。ベリーズには、「ブルーホール
という環礁の王様のような場所があり、シュノーケリングする最良の機会と判断。
(2)は、当時英語よりもスペイン語のほうが理解できたことから、スペイン語の挿入句が多い同曲を大変気に入っていた。歌詞は、「Last night I dreamt of San Pedro...」で始まり、サンペドロが実際にどこにあるのか、気になっていた。歌の内容は島の賛歌で、「昨日サンペドロの夢を見た。常夏の島の風、全てが自然に満ちあふれ自由。ずっと居たい場所」といったもの。
(3)は、4項目の全てが高、中、低のうち中だった。

ベリーズには8月22~29日滞在。
最初の4日間は、ジャングルの中、網戸しかない小屋に泊まり、また、洞窟の中の川の中を歩きながら10メートルほどの複数の滝をロッククライミングするといった、言葉では説明しづらいイベントをこなした。予想以上に肉体的にハードで、人生で最も「冒険」らしい体験だった。
後半はサンペドロに移り、リゾートらしい空気を吸うも、ブルーホールへは、5:30起床の上での3時間以上の船旅で楽ではなかった。


720 degree view of the Blue Hole from a boat.